2023年こどもピースサミット優秀賞【小6河村真希さん】

塾生の河村真希さんが「2023年こどもピースサミット」において優秀賞を受賞されました。誠におめでとうございます!

こどもピースサミットとは

広島市内の小学校及び特別支援学校小学部の第6学年児童対象に、次のようなテーマで意見文を募集し、20点を選出します。令和4年度は11,012名の意見文の応募がありました。

  • 学校や家庭での学習や体験等を通して、平和の大切さについて感じたことや考えたこと。
  • 国内外の人々とともに、平和な社会の実現を目指し共に生きていくことなどについての自分の思いや願い、できること。

コジマホールディングス西区民文化センターにおいて、選出された20名による平和についての意見発表を行い、審査により、ピースサミット大賞2名(男子1名、女子1名)を決定します。大賞の2名は8月6日の平和式典で子ども代表として「平和への誓い」を世界に向けて発信します。

河村さんは5名選出された優秀賞を受賞されました。作文を書くだけでなく、学校の先生や教育委員会の先生のアドバイスを受けたり、20人のこどもたちと意見交換をしたりと非常に刺激のある有意義な経験になったようです。

河村さん作文ハイライト

小さな記憶 大きな悲しみ

みなさんは小さい頃のことを覚えていますか?

私はこの前、昔の写真を整理していると、三歳の時の七五三姿の自分が笑っている写真がありました。お母さんが、

「この写真くらいしか、笑っているのはないんよ。」

と言っていました。私は小さい頃、写真を撮ると言われるとすぐ変な顔をしていたそうです。ですが、全く覚えていません。泣いたり、笑ったりした記憶も時が経つにつれて消えてしまうのです。それは仕方がないことですが、消したくても消えない記憶もあるのではないでしょうか。

(中略)

では、私たち子どもの手で戦争を止めることはできないのでしょうか。

 私たち子どもは何もできないのでしょうか。

私たちは知ることができます。

 戦争の恐ろしさや 愚かさを。

私たちは考えることができます。

 戦争を体験した人々がどんなに悲しい思いをしたか。ここまでたくさんの人々を悲しませる戦争は、決して起きてはいけないことを。

私たちは伝えることができます。

 平和がどれほど大切かということを。

私たち子どもも、被爆者の代わりとなり、その思いを伝えることで、未来を明るいものに変えられるのではないでしょうか。

(後略)

河村さんの体験談

6年生になってから学校で作文を書きました。その作文は平和についてのテーマでした。

その作文は小学校で審査され、小学校の中の3人に選出されました。その後、広島市の小学生で20人のうちの1人に選ばれました。作文を少し修正して先生と一緒に発表の練習をしたり、全校生徒の前で発表しました。緊張をしないための特訓でした。私は学校で選ばれたとき一番プレッシャーがかかりました。みんなからは頑張ってと応援してもらえたけど、それがとても大きな事なんだという実感につながり緊張感が増しました。

6月10日に選出された20人が集まり作文を発表しました。校長先生・教頭先生・担任の先生方が休憩の間にすごく応援してくれたのが心強かったです。教育委員会の方やアナウンサーの方が審査員で話し方や内容を審査されていました。審査中に東大の2年生の方から話を聞きました。その方は過去にピースサミット大賞に選ばれた人で、実際に8月6日に「平和への誓い」をされた方でした。その経験がもとになり平和活動に興味が出て、高校生で高校生平和大使になって、スイスにも行った話をしていただけました。いろいろな話が聞けて大変興味深かったです。

その方は中学生のときに平和は大きな事じゃなくて身近なことにあると考えて、学校にアンケート箱を作って、学校の平和について取り組んだそうです。

その後審査発表がありました。ピースサミット大賞男女1人ずつ、優秀賞が5人、優良賞が13名でした。賞状をいただいて、記念品もいただけました。

6月24日に平和祈念資料館の会議室に集まって、班を決めて資料館を自由に見学しました。昼食後に班ごとに何をおもったかを話し合いました。4つの班にはそれぞれ教育委員会の先生がつい爆実態を知ろうというテーマで大きな紙にまとめて、全体で発表をしました。それぞれの班の発表についてみんなで感想を言いました。

班のみんなはすごく意見を言い合ってすごいと思いました。他の班でも核兵器を世界に伝えるため、「核兵器をニュークリアウェポンと言います」と宣言したり、「今の日本は消極的平和だから積極的な平和にしたい」という意見もあり、いろいろな考えが聞けて平和についてもっと深く考えてみたいと思いました。