2023年公立高校入試制度の変更について

2023年より公立高校入試制度が変わります。その変更点についてまとめたものと、そのポイントについて解説いたします。


変更後のポイント

●推薦入試はなくなり、入試は1本化
 現行の入試は選抜Ⅰと選抜Ⅱの2回実施されていましたが、選抜Ⅰは廃止となります。そのため、公立高校の入試は1回勝負ということになります。

●受験者は全員「自己表現カード」を作成
 「自己表現カード」の見本には、以下のような質問項目が記されています。
 ①これまで、どのようなことに興味や関心を持って、取り組んできましたか。
 ②これまで取り組んできたことなどを、高等学校でどのように深めていきたいですか。
 ③特にアピールしたいことがあれば、記入してください。

●内申点では中3の内申点が特に重視される(1,2年の内申点3倍)

●学力検査の割合が6割
 現行の入試制度(選抜Ⅱ)ではほぼ、学力検査5割、内申点5割でしたが、新制度では学力検査が全体の6割を占め、内申点2割、自己表現2割となります。そのため現行よりも学力検査を重視した入試制度となっています。 

選抜Ⅰがなくなり試験は実質1回

まず、大きく変わるのは選抜Ⅰ、いわゆる推薦入試がなくなることです。これにより選抜Ⅰと選抜Ⅱが統合された「一次選抜」となります。つまり入学試験は実質1回となっています。定員割れした高校につきましては「二次選抜」が実施されます。

学力検査の比重が高くなる

試験は学力検査、調査書(内申書)、自己表現の3つの得点の合計点で決まります。独自検査を実施する学科やコースもあります。

選抜資料の比重は、「学力検査:調査書:自己表現=6:2:2」とすることが基本です。現行の入試制度よりも、学力検査が重視されるようになります。試験だけに注目すると学力検査の比重が約50%だったものが60%上がっています。

調査書の比率は中1:中2:中3=1:1:3

2022年までの入試は調査書の比重は中1、中2、中3ともに同じでしたが、2023年からは中3の比重が高くなります。中3での挽回ができるような制度になっています。調査書の配分は全体の2割程度ですが、軽視はできません。学校の勉強の延長線上に入試があるわけですから、中1から学校の授業や課題、試験はしっかりと取り組む習慣をつけることが大事です。

受験生は全員「自己表現」を実施する

自己表現は、「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」が、どのくらい身についているのかをみるために、面談方式で実施されます。
自分自身のこと(得意なことやこれまで取り組んできたことなど)や、高校に入学したあとの目標などについて、自分で選んだ言葉や方法で表現することが求められます。

また、受検会場で全員が「自己表現カード」を作成します。自己表現の補助的な資料として用いられます。自己表現カード自体は、評価の対象ではありません。

まとめ

●公立高校入試は1回になる。志望校をよく精査することが大事。

●入試は学力が重視される。模試や復習テストで自分の弱点を発見し、克服しよう。

●自己表現カードは補助的な資料なので、スピーチで自分をアピールする練習をしておこう。