2023年公立高校入試制度の変更について
2023年より広島県公立高校入試制度が変わります。その変更点についてまとめたものと、そのポイントについて解説いたします。
選抜Ⅰがなくなり試験は実質1回
まず、大きく変わるのは選抜Ⅰ、いわゆる推薦入試がなくなることです。これにより選抜Ⅰと選抜Ⅱが統合された「一次選抜」となります。つまり入学試験は実質1回となっています。定員割れした高校につきましては「二次選抜」が実施されます。
学力検査の比重が高くなる
試験は学力検査、調査書(内申書)、自己表現の3つの得点の合計点で決まります。独自検査を実施する学科やコースもあります。
選抜資料の比重は、「学力検査:調査書:自己表現=6:2:2」とすることが基本です。現行の入試制度よりも、学力検査が重視されるようになります。試験だけに注目すると学力検査の比重が約50%だったものが60%に上がっています。
調査書の比率は中1:中2:中3=1:1:3
2022年までの入試は調査書の比重は中1、中2、中3ともに同じでしたが、2023年からは中3の比重が高くなります。中3での挽回ができるような制度になっています。調査書の配分は全体の2割程度ですが、軽視はできません。学校の勉強の延長線上に入試があるわけですから、中1から学校の授業や課題、試験はしっかりと取り組む習慣をつけることが大事です。
受験生は全員「自己表現」を実施する
自己表現は、「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」が、どのくらい身についているのかをみるために、面談方式で実施されます。
自分自身のこと(得意なことやこれまで取り組んできたことなど)や、高校に入学したあとの目標などについて、自分で選んだ言葉や方法で表現することが求められます。
また、受験会場で全員が「自己表現カード」を作成します。自己表現の補助的な資料として用いられます。自己表現カード自体は、評価の対象ではありません。
まとめ
●公立高校入試は1回になる。志望校をよく精査することが大事。
●入試は学力が重視される。模試や復習テストで自分の弱点を発見し、克服しよう。
●自己表現カードは補助的な資料なので、スピーチで自分をアピールする練習をしておこう。